暖かい家にするには?重視したい3つのポイントを紹介します!2023.03.18
寒い冬の時期に「足元が常に冷える」「暖房付けてもすぐにあたたかくならない」など、家の中が寒く感じる方もいるのではないでしょうか。冬でも暖かい家にするには、温度や断熱性に気をつけなければなりません。そこで今回は、家の中が寒くなる理由と暖かい家にする方法を解説します。
□家の中が寒くなる理由
*建物自体が冷える
木造住宅は、その素材の特徴から冷えやすく、なかなか温まりにくいです。暖房を付けていなかったり、長時間留守にしている場合は、底冷えしやすくなるでしょう。
*隙間風が入る
家の中が寒くなる理由として、隙間風が入ってくるということがあります。特に築年数が古い家では、隙間風が入ることも少なくありません。経年劣化により、ドアや窓などの開口部に歪みが発生することが多くなります。また、換気口などのパッキンが劣化し、機能を果たしていないケースもあります。そのため、暖房をつけても隙間風により、暖かく感じないのです。
*断熱性が低い
築年数の古い家では、壁内の断熱材の厚みが薄い場合や床下などの断熱工事が実施されていないケースもあります。その一方で断熱材が使用されていてもグラスウールなど、繊維系の素材は、劣化が進みやすく、10〜15年程度で性能が低下します。
*空調設備が整っていない
部屋の広さに合った空調設備が整っていないことも原因の一つです。空調設備の設置場所を誤ると、極端に暖かい場所と寒い場所ができてしまいます。
*コールドドラフト現象が発生している
コールドドラフト現象とは、窓ガラスに触れて冷たくなった空気が暖房による室内の暖かい空気によって、滝のように流れ落ち、部屋中に広がる現象のことを指します。そのため、暖房をつけていても高いところのみ暖かくなり、足元や窓の近くはひんやりすることがあります。
□暖かい家にするには?
*断熱性能を高める
外の空気を遮断し、室内の熱を逃がさないようにすることです。外壁と内壁の間にグラスウール素材の断熱材を設置したり、窓には複層ガラスを採用するなどの対策が必要です。断熱性能に優れた住宅は高断熱住宅と呼ばれ、冬は暖かく・夏は涼しくなり、快適に過ごすことができます。
*気密性能を高める
気密テープや防湿シート、断熱材などで、室内の隙間をなくす、樹脂サッシを採用するなどの対策が必要です。気密性能が高い住宅は、高気密住宅と呼ばれ、、室温をコントロールしやすいのが特徴となっています。
*換気性能を高める
2003年建築基準法の改正により、すべての建物に24時間換気システムを設置することが義務付けられているため、換気性能を高めることが大切です。築年数が古い家ではこの基準を満たしておらず、換気が不十分な家が多くなっています。
□まとめ
家の中が寒くなる理由には、隙間風が入ったり、断熱性が低い、コールドドラフト現象が発生している、空調設備が整っていないなど、さまざまな原因が考えられます。暖かい家にするには、高断熱・高気密はもちろん、換気性能を高めることも大切です。現在の家が築年数が古く、建て替えた新築をご検討中の方は、断熱性・気密性・換気を意識した高性能な家づくりを意識してみてください。
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