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耐震と制震と免震の違いについて分かりますか?家を建てたい方へ!2022.04.20

日本で住宅を建築する上で、地震への備えを疎かにはできません。
建物の構造上の地震への備えには、「耐震」、「免震」、「制震」の3種類があります。
言葉は知っていても、詳しい特徴が分かる人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、それぞれの違いやメリット・デメリットを解説します。

□耐震・免震・制震の違いとは

建物の壁に筋交いを入れるなどして、揺れに耐えられるようにしたものを耐震構造と言います。
自治体の建物や学校などは地震発生時の避難場所として使われることが多いため、地震への十分が備えが必要になります。
そのため、このような建物は耐震構造で建てられていることが多く、地震への備えとして最もポピュラーな構造です。

免震は、地震によって起こりうる建物の倒壊や家具の破損を防ぐ目的で建てられる工法です。
建物の倒壊を防ぐだけではなく、建物内部のダメージも防ぐことができる工法なのが特徴です。

制震は地震の揺れを抑える目的で建てられる工法です。
免震とは異なり、地面に建物の土台がくっついているので、地震の揺れは直接伝わりますが、建物内部に重りやダンパーなどの制震材を組み込んでいるので、地震の揺れを吸収することができます。

□耐震・免震・制震のメリット・デメリット

*耐震構造のメリット・デメリット

メリットとして主に以下の4つが挙げられます。
・3つの工法の中で、最もコストが安い。
・現在の建築基準法であれば、追加費用なしで耐震住宅を建てられる。
・地震以外にも、台風や強風にも比較的強い。
・地下室の設置が可能。

デメリットとしては以下の4つが挙げられます。
・揺れが激しい。
・建物の上部ほど強く揺れる。
・家具などの転倒を防ぐのは弱いので、転倒防止は自分で行う必要がある。
・繰り返しの揺れに弱い場合がある。

*免震構造のメリット・デメリット

メリットとして主に以下の3つが挙げられます。
・建物はほとんど揺れない。
・3つの中で最も優れた工法だといわれている。
・建物内部の被害(二次被害)も防ぐことができる。

免震構造のデメリットは以下の5つです。
・建築時の制約が多い。
・3つの工法の中で最もコストがかかる。
・定期的なメンテナンスが必要なので、維持費がかかる。
・施工できる業者が多くない。
・技術的に歴史が浅い。

*制震構造のメリット・デメリット

制震構造のメリットは以下の5つです。
・建物の倒壊を防ぐのに有効である。
・耐震構造と比べて、建物内部の被害が少ない。
・繰り返しの揺れに強い。
・台風などの強風にも強い。
・工期が短くて済む。

一方デメリットとして、以下の4つが挙げられます。
・地盤が弱かったり、狭小地だと導入できない場合がある。
・制震構造単体では効果を発揮しづらく、耐震構造と組み合わせることで本来の効果が発揮できる。
・建物内部の揺れは直接感じる。
・家具などの転倒防止は自分で行う必要がある。

□まとめ

今回は耐震、免震、制震と3種類の工法を紹介しましたが、予算や住んでいる地域にあわせて地震対策を行いましょう。
また、どの工法にするかも大切ですが、設計通りに抜かりなく施工してくれる業者を探すことも大切です。
タナベハウスでは、4つの検査体制をとっているので安心して家づくりをお任せください。

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