吹き抜けの空調を改善する方法をご紹介!2024.06.17
快適で暮らしやすい家づくりがしたいとお考えの方の中には、吹き抜けのある開放的な空間に憧れる方も多いのではないでしょうか。
しかし、吹き抜けのある住宅では空調の効率が悪くなりがちです。
そこで本記事では、吹き抜けの空調を改善する方法をご紹介します。
□吹き抜けのある間取りの注意点
吹き抜けのある間取りを検討する際は、以下の点に注意が必要です。
1:吹き抜けの必要性を見極める
吹き抜けは開放感のある空間を演出できる反面、冷暖房効率が低下してしまいます。
リビングが十分な広さを確保でき、家族が自然と集まる傾向にあるのであれば、吹き抜けを設ける必要性は低いと言えるでしょう。
2:家具のレイアウトを事前に決定する
エアコンの風が直接当たらないよう、家具の配置を事前に決めておくことが重要です。
建築会社に希望の家具のサイズを伝え、図面に反映してもらいましょう。
これにより、生活動線や家電の配置なども最適化できます。
3:キッチンからの臭いに配慮する
リビングに吹き抜けを設ける場合、キッチンからの料理の臭いが家全体に広がる可能性があります。
吹き抜けとキッチンの間取りを工夫し、臭いが届きにくい設計を心がけましょう。
□吹き抜けの空調を改善する方法
吹き抜けのある住宅で快適に過ごすには、適切な空調設備の選択が欠かせません。
ここでは、吹き抜けにおすすめの空調設備を3つご紹介します。
1:畳数に合ったエアコンと床暖房の組み合わせ
吹き抜けのある空間は広いため、実際の畳数よりも2〜3ランク上の対応面積を持つエアコンを選ぶのがポイントです。
また、床暖房とエアコンを組み合わせることで、暖房効率を高められます。
ただし、光熱費の概算を事前に把握しておくことが重要です。
2:天井吹き出し式全館空調システム
全館空調は、家全体の空気を均一に調整するシステムです。
吹き抜けがあっても快適な温度を維持でき、24時間換気により結露やカビの発生を抑制できます。
ただし、導入費用が高く、光熱費もエアコンに比べて高くなる傾向があるため、使用方法を工夫して電気代を抑えることが大切です。
3:床から冷暖するECO床暖システム
高い天井や大空間では、暖房の熱が分散して効率が悪くなりがちです。
これを解消するのが、床下に配管を張り巡らせ、温風・冷風を流すECO床暖システムです。
足元から冷暖することで、体感温度を快適に維持できます。
□まとめ
吹き抜けのある住宅では、開放感のある空間を享受できる反面、空調の効率が悪くなりがちです。
吹き抜けの必要性を見極め、家具のレイアウトやキッチンからの臭いに配慮した間取りを設計することが重要です。
また、畳数に合ったエアコンと床暖房の組み合わせ、天井吹き出し式全館空調システム、ECO床暖システムなど、適切な空調設備を選択することで、吹き抜けのある住宅でも快適に過ごすことができるでしょう。
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